倉林明子

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まん延防止 拡大 検査拡大と補償こそ 塩川・倉林氏 政府報告受け強調(2021/4/9 議院運営委員会)

 倉林氏は、医療現場でマスクなどの感染防護具の不足が続き、使い捨てるものを再利用している実態を紹介。感染防止費用が増大する一方、国が全額負担する感染拡大防止等支援事業が本年度から使えないと指摘しました。西村担当相が「国による支援補助として予算をつけている」と述べたのに対し、「大幅な縮小で実質打ちきりだ」と批判しました。

 倉林氏は、病床確保の緊急支援策について協力医療機関の条件緩和など「支援策の拡充と予算措置が緊急に求められている」と強調。経営の心配なくコロナ患者が受け入れられる手当を求めました。その上で、入院病床確保に加え、退院後の療養を地域医療全体で支えなければならないと指摘。「コロナ受け入れ以外の病院・診療所も含めて減収補填(ほてん)に踏み切るべきだ」と主張しました。


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○倉林明子君 日本共産党の倉林です。
 日本医労連の直近の調査によりますと、現場ではPPE、感染防護具の不足がいまだに続いていると。何と、N95、このマスクがぼろぼろになるまで再利用だと。本来、使い捨てのものですよね。さらに、手袋、欠かせません。手に入るようになったけれども、値段が三倍から五倍に上がっているということで、感染防止に掛かる費用が極めて増大しております。
 それなのに、国が全額負担するとしておりました感染拡大防止等支援事業、これ新年度から使えないということになるんですね。代わりの補助金も、これ縮小だと。どういうことだと私は言いたいと思うんです。どうですか。

○国務大臣(西村康稔君) 必要な医療防護具については、これその供給に万全を期していかなきゃいけないと思っております。直接厚労省にネット上で必要なものを求める仕組みもありますので、私も確認して対応したいと思いますけれども。
 支援策につきましては、これまで包括支援交付金の対象ということで県を経由して行っておったものを国直轄で、まさに支援補助金として予算を付けているところでありますので、今後、国から直接やりますので、より迅速に対応できることを期待をしたいというふうに考えております。

○倉林明子君 代わりの補助金ということだけど、実質、本当大幅な縮小になるんですよ。これから四波というときに、これまでもらっていた分が実質打切りというようなことでいいのかということです。慰労金さえありません。これでは現場はもたないと指摘をしたい。感染拡大に立ち向かう現場に十分な防護具を行き渡らせる、これ最低の責任だということを言いたい。
 次に、病床確保のための緊急支援策は五月五日までの延長がされました。しかし、協力医療機関の条件緩和など、支援策の拡充、予算措置、これ緊急に求められていると思います。いかがでしょうか。

○国務大臣(西村康稔君) まさに医療現場でコロナに対して頑張っておられる皆さん方、本当に敬意を表しますし、防護具含めて、支援策しっかりと万全を期していきたいと考えております。
 そして、予算につきましては、これまで医療機関支援として四・六兆円の予算を計上してきております。病床確保に対する支援、あるいは診療報酬の大幅引上げ、さらには重症者の病床一床当たり最大一千九百五十万円の支援、こういったものを通じて職員の処遇改善やあるいは負担軽減、さらには医療機関の経営改善にもつながるというふうに考えております。
 私も幾つかの医療機関を視察を最近も行っておりますけれども、こうしたことについて医療機関から評価をされ、また引き続きの支援を要請をされているところでありますので、しっかりと対応していきたいというふうに考えております。

○倉林明子君 経営の心配なくコロナ患者が受け入れられるようにしていくと、これは既にお約束もしていただいていることですので、引き続きの十分な、そして急いだ手当てを求めておきたい。
 これ、コロナの入院病床確保に加えて、第三波で分かったことで、退院後の受入れ病床をどう確保するか。宿泊療養施設、そして在宅医療、これ地域医療の全体でやっぱり支えていただかないと、穴ができると。救急の崩壊というような事態もありました。命の選別もありました。
 これ、そういう点からも、確かにコロナを受け入れれば十分な支援になっているというところもあるんだけれども、コロナを受け入れていないそれ以外の病院に対する支援というのは極めて不足していて、そういうところの赤字補填の見込みというのが現状ではないんですね。こういうところもしっかり支える減収補填、これやってこそ、みんなが地域医療を支えて頑張ろうということになると思うんですね。急いでその点での減収補填にも踏み切るべきだと求めておきたいと思います。いかがでしょう。

○国務大臣(西村康稔君) 御指摘のように、回復された患者さんの受入れの病院の確保、あるいはホテル、宿泊療養施設ですね、この確保、そして、そうしたものを対応するための必要な人材の支援、こういったことをしっかりと行っていきたいと考えておりますが、まさに御指摘のように、全ての患者さんの診療、対して感染予防策の徹底が必要でありますし、また施設の運用の変更も求められる状況だと思います。
 必要な感染症対策に対する診療報酬上の特例的な措置を四月一日から、これは初診、再診、あるいは入院、調剤、訪問看護など、様々な形で特例的な対応を行っております。しっかりと支援をしていきたいと考えております。

○倉林明子君 これまでの分では赤字というところが出ておりますので、しっかり踏み込んで減収補填お願いして、終わります。